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あなたの年金はどんどん減り続けている?マクロ経済スライドとは?

 

こんにちは、家庭のマネードクター

Yusukeです!

 

あなたもらえる国民年金の額は

どんどん減っているということを知っていますか?

 

 

国民年金とは

サラリーマンであれ自営業者であれ

どんな人でも年金の保険料を払っていると思います。

 

本来、国民年金

物価・賃金の上昇により

年金の額も上がるのですが

 

2004年から「マクロ経済スライド

さらに2016年から「キャリーオーバー制度」

が導入され物価や賃金が上がっても

年金は上がりずらくなりました。

 

今日は年金がなぜ上がらなくなったのかについて

お話します!

 

 

 

国民年金の仕組みとは?

 

 

国民年金

年金をもらうことができる人の

状況によって3種類に分けられますが

 

みんながよく使っている国民年金という言葉は

老齢基礎年金のことを指しています

 

老齢基礎年金は65歳になった時

国民年金か厚生年金の保険料を

ある一定期間以上おさめた場合に

おさめた期間に応じて年金額が支給されます。

 

老齢基礎年金は最長で40年間保険料を納めることができ

40年納めれば平成30年は満額である

779300円を受け取ることができます。

 

なぜ年金は減り続けているのか?

 

 

この、国民年金ですが

日本は少子高齢化が急速に進み

このままの年金額を支給していると

 

働き手から集めた保険料や年金だけでは

高齢者の年金額が足りなくなると予想されます

 

なので将来、不足しないように

今のうちから年金額を賃金・物価の上昇に合わせて

少しずつ調整していこうという制度が導入されています。

 

その制度が

マクロ経済スライド

「キャリーオーバー制度」

と呼ばれるものです!

 

マクロ経済スライドとは?

 

マクロ経済スライドとは

2004年から導入されたもので

賃金や物価の改定率を調整して緩やかに

年金の給付水準を調整する仕組みです。

 

将来の現役世代の負担が過重なものとならないよう

時間をかけて緩やかに年金の給付額を

調整することになりました。

 

どのように調節するのかというと

賃金や物価による改定率から、

現役の被保険者の減少と平均余命の伸びに応じて算出した

「スライド調整率」を差し引くことによって年金額を調整します。

 

この「スライド調整率」は

賃金や物価がどのくらい上昇・下降したのか

によって変化します

 

賃金・物価の上昇率が大きい場合

 

賃金・物価の上昇が大きい時

マクロ経済スライドによる調整が行われます

本来、賃金・物価が上昇すると

その分年金額も上昇しますが

 

調整率の分だけ抑制されます。

 

 

(引用:日本年金機構)

 

賃金・物価の上昇率が小さい場合

 

賃金・物価の上昇率が小さく

マクロ経済スライドによる調整を適用すると

年金額がマイナスになってしまう場合は

 

マクロ経済スライドによる

年金額の改定は行われません。

 

 

(引用:日本年金機構)

 

賃金・物価が下落した場合

 

賃金・物価が下落した場合

マクロ経済スライドによる調整は行われません

年金額は賃金・物価の下落分引き下げられます。

 

(引用:日本年金機構)

 

キャリーオーバー制度とは?

 

キャリーオーバー制度とは

マクロ経済スライドの仕組みに

導入されたオプションのことです

 

どういうオプションかというと

 

マクロ経済スライドによって

前年度よりも年金の名目額を下げない

という措置は維持した上で

未調整分を翌年度以降に繰り越す仕組みです。

 

例えば、マクロ経済スライドの説明で

賃金・物価の上昇率が小さい場合

調整は行われませんでしたが

 

2018年度からは

そのような状況の時には

部分的に調整し

 

本来調整すべきだった分である

未調整部分を翌年以降に持ち越す

ようになります。

 

(引用:日本年金機構)

 

まとめ

 

二つの制度によって物価の上昇にそって

年金は増えていかないので

仮に日本が、今後物価がずっと上昇した場合

 

年金額はほぼ一定のままなので

生活が苦しくなるかもしれません。